54歳
誕生日でありました。
気温3度、雪混じりの北風吹き荒れる撮影現場で、
心温かいスタッフ、キャストの皆さんに祝っていただきました。
なのに大幅に撮りこぼしました。
ううっ
しゅいましぇん・・・・
かわいく言ってもダメですが。
しかし、
毎回、この仕事をやっててよかったと思う日であります。
おととしは静岡・島田の古い工場で。
去年は千葉のゴミ熱処理工場で。
今年は関東の北の端、広大な牧場で。
なんだかヘビーな場所が多いが、それもまた“ワタシ的”であります。
思えば映画「アイオー」の頃からそうだった。
もう何年も野外バースディ。
一年を通じて“テント暮らし”“一日中テレビを見て過ごす男”としては当然だ。
いやむしろ誇らしい。
なぜなら、この仕事以外は、たぶん、できないからだ。
そしてロケが大好きで、ロケ現場にいることが幸せだからだ。
学生時代から熱望して選んだ仕事ではなく、後天的だが、
徐々に『天職』の実感が。
だから廃工場だろうが熱処理施設だろうが北風の牧場だろうが洞窟の中だろうが水中や山の山頂でもまったく喜ばしい。
水中や頂上は未だないが。
まあ、いろんな意味で作るものの完成度はまだまだだと思っているし、
54歳なのに「やっと出発点の感」すらあるのだが、
満足したら終りだろう。
あと何年できるか皆目見当つかない仕事だが、
どんな作品でも、まるではじめての作品のように、
丁寧に野心的に向き合いたいと思っている。
そして自分に100点は出さないし出せない。
とにかく「その先」へ突き進むこと。
それが祝ってくれた多くの皆さんや作品をご覧いただく皆さんへの回答だと思う。
だから来年も再来年も、砂漠だろうがジャングルだろうが南極だろうが、どこでも誕生日を迎えたい。
皆さん、ありがとうございます。
まだまだまだまだがんばります!