次の季節
ぐるりと季節が動いて、いよいよ次へ。
精神的にも仕事的にもそんな時期だ。
映画「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」
まだまだ公開中である。
ご覧になってない皆様、劇場へどうぞ。
多くの時間を費やし、たくさんの人々と共に作り、多くを学んだ。
参加できたことは本当に光栄だった。
やっと冷静になって劇場で見れそうだ。
映画「BECK」
いい夏だった。
その成果ははっきり映像に記録されている。
来年の公開に向けて撮影後の作業が毎日続く。
細かい編集の詰め、音と音楽、CG・・・
これから約半年かかるだろう。
多くの皆さんの予想をいい意味で裏切る作品になるだろう。
楽しみにしていただきたい。
そして新作のクランクインが近い。
まだ情報は公開できないが、衣装合わせやロケハンや台本の詰めが続く。
この作品も広汎な皆さんに喜んでいただけると確信している。
素晴らしいキャスティング、「やったー」と小躍りできる台本。
疲れを知らぬ撮影になりそうだ。
楽しみだ。
来年の作品の準備も同時並行で。
これまでの作品作りの定石を一回忘れて、最も初期の撮影方法に戻ってみたいと思っている映像作品や、
自分なりのやり方で追求している舞台表現や、
もしかしたら久々にテレビドラマも・・・
季節は動き、
またわくわくする時期が来た。
これから開花させたいこともたくさんある。
いろんなタイプの製作者の方々にプレゼンしたい作品が増えてきた。
低予算な個人的発想の作品から、国際的な傾向のもの、戦争や1970年代がモチーフのもの、
映画からテレビ番組まで様々だ。
表現したいことを毎日見つけている。
ポジティブだ。
熱い。
私だけでなくそう思っている監督・演出家・クリエーターは無数にいるはずだ。
仲間のそんな「志」で生きている連中を集めて“マーケット”でも開催してみようか。
企画力だけが商品の開かれたプレゼンの場。
誰かやりませんか?
おっと
積み残している個人的なこともたくさん。
学び舎の学習もやはりうまく進まない。
学び舎から手紙がきて
「履修状況がよくない。相談せよ」と・・・
わかってまんがな、
十年計画なんだよ。
人と比べないでくれ。
ほっとけ。
・・・・・・
いや、うそ、がんばります。
自分が悪いんです。大人気ない、すいません。
土曜日
ナイロン100℃の
「世田谷カフカ」を見る。
オープニングで、偶然だが、次に自分の舞台でやろうと思っていたシチュエーションが、
圧倒的な完成度で、爆発的な想像力で
繰り広げられていて唖然とした。
「そうだ!これだ!」
と思った直後
「無理だ・・・」と。
スタイルは同じように出来ても、ケラさん独自の生き様や表現の独自性、海野弘ばりの審美眼、社会への独特なスタンス、何よりも舞台を諧謔的に楽しむセンスがないと、入り口も開けない。
そのシーンに圧倒され、カフカリミックスに圧倒され、初期の「大好きな」劇団健康的な舞台運びに圧倒され
なんだかぽかんとしてしまった。
そのまま新宿のロフトプラスワンで
トークライブ「INU-KERA」にゲストに呼んでいただき出演。
だいたいすごい舞台を見ると
楽屋での挨拶がうまく喋れない。
(褒めてもわざとらしいし、何も言わないわけにいかないし、感動はうまく伝えづらいものだ)
落ち着いて感想をちゃんと伝えたかったのだが、なんだか軽い喋りに終始して、迷惑をかけてしまったか、反省。
そもそも軽い人間だからしょうがないのか。
反省。
ケラさん、犬山さん懲りずにまた飲んで下さいね。
ありがとうございました。
その晩は、お世話になった役者、プロデューサーの飲み会に呼ばれ大酔っ払い。
反省。
台風が近づいている。
めちゃくちゃ気になる。
たぶんテレビで「台風情報」が徹夜で流れる状態になれば、徹夜で付き合うだろう。
進路に当たる皆さん、充分気をつけて。
でかいです。
さて打ち合わせに行こう。