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2009年08月 アーカイブ

2009年08月01日

もう一度、東京某所

緑豊かな里山の釣堀

東京都とは思えない閑静な場所

鳥が囀り、蝉が短い運命を主張し、雲が山を覆い、風の含む湿気が咳き込んでいる喉に優しい

もう何度目かのロケ地

ストーリーの核となる重要なロケ地

 

廃屋をお借りして撮影ベースを建設

生活の痕跡(スヌーピーの襖、BOOWYのステッカー・・)に

残留思念を感じる・・・気がする・・・と思い込んでいる

 

着々と撮影は進む

大きな山場を撮り終えたが

まだまだ全体量の半分だ

各カットに手ごたえがある

いい役者

感動する、本当だ

いいスタッフ

感謝する、一人では何も作れない

何よりも素敵な原作

何度も読み、刺激を受ける

日々、幸せな現場だ

そして、積み重なっていくピースは

この作品「BECK」の未来をきちんと構成してくれるだろうか

 

 

撮影も猛烈な勢いの時期がやっと過ぎ

カットとカットの合間にほんの少しづつ余裕が生まれてきた

なかなかの難産だったが

(いつもはもっとペースが早い)

たまっている事柄を消化すべき時が来たのか

先の企画の具体的中身の検討(映画やドラマや舞台や・・・)

白紙からの企画立案(なんと“旅”モノを企画したいのだ)

学び舎の論文作成(立ち遅れている、とにかく書け)

一般的読書(膨大)

体調管理(体重が増えた!いかんいかん、食事管理&運動)

個人的計画の実現(山登り)

 

“人生に大事な8月”は、また今年も、瞬く間に終わりそうだ・・・

 

 

映画「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」

8月29日堂々公開!!

劇場へ!

映画も!選挙も!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オフィスクレッシェンドマネージメント部?からお知らせです!

明日8月2日(日)、NHK総合とBS2にて放送されております

「課外授業〜ようこそ先輩〜」に
 
堤幸彦監督が登場いたします。

乞うご期待!

放送時間は

8/2(日)総合:午前8時25分〜8時54分
8/4(火)BS2:午後3時30分〜3時59分

「課外授業〜ようこそ先輩〜
 映画監督・演出家 堤幸彦 ー15年後の自分へー」

http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/

2009年08月07日

久々に

撮影のない日

たまった書類やCDやDVDを読んだり聞いたり見たり

新聞読んだり

事務所に行き、取材原稿を書き

うひひな新企画の打ち合わせ二つ

途中、ゲリラ豪雨

でもうひひ

そのまま美容院に行き、カット

金髪をやめ、黒髪をやめ、自然のごま塩頭(塩の部分多し)

50代も半ば、当然だ・・・・

そのままウォーキング

汗だくになる

明日も夜明け前出発

ワイン一杯飲んで

本読んで、寝よ

 

 

今年の夏は「BECK」三昧

毎日がライヴ

“好き”で“楽しい”が故に

全く真逆の冷静で客観的な回路が必要

現場で二人の自分がいる

それはそれで「快感」

 

協力していただいているたくさんのエキストラの皆さんには

本当に頭が下がる

雨の中や、何度も同じ事や、夜遅くや・・・

本当にすいません・・・だ

皆さんの努力を無駄にはしません

 

だんだん全体像が見えてきた

やがて撮影が終り

いったん全体像を見つめなおし

その“熱”を突き放し

組みなおし

そして本当の“熱”を引っ張り出す

そのイメージが湧いてくる

 

俳優には厳しい要求をした

ほぼ完全な演奏状態を・・・

何ヶ月も彼らは努力した

そして

“神が降りる”カットが撮れた

素晴らしいことだ

感謝である

全てのスタッフにも

 

まだまだ撮影は続く

気は抜けない

感情を醸成する重要シーンがたくさん残っている

大変なライブシーンも・・・

なんだかぱっとしない夏だが

映画の内容とは関係ない

最後まで疾走するつもりだ

 

 

映画「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」

長い時間をかけてたどり着いた作品的結末

原作の「一番大事な作品の核」をうまく映画化できたかどうか・・・

心配だが、自分のできることは全てやった

劇場で話題の「結末」も含めてご確認いただきたい

8月29日全国公開!

 

 

行きたいところが次々出てくる

五能線

東尋坊

熊野古道

ウユニ塩湖

 

とりあえず涸沢カール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009年08月12日

ほぼ毎日

朝、4時半に起き、

おにぎりを食べ

現場に行き

その日撮るものを1時間程度、考察する

撮影直前には全員でラジオ体操

もう一ヶ月以上続けている

よほどの大都会以外全ての場所でやる

ハードな夏だが、このシステムは、いい

集まった俳優やスタッフの顔を見ると、「よしっ」と心で叫ぶ

毎日、体操で精神的リセット

涼しいうちに気合入れ

きのうの疲れも忘れてしまう

帰国子女の方も覚えてしまったようだ

小学校以来だ

こんなにラジオ体操に世話になったのは

小学校時代は“世話された”とは思ってなかったが、母親がラジオ係だったような・・・

友人と早起き競争したような・・・

公園のブランコ乗りすぎて、鎖が切れて、空飛んだような・・・

大怪我したなあ・・

そんなこと考えながら「第一」

前屈も毎日やると“床につく”ようになるもんだ

なぜだか「第ニ」はみんなできない

なぜだ

覚えているはずなのに・・・

 

BECKとしての5人のバンドシーンはほぼ終了

残るはかなりの「内面的世界」

 

 

きのうの撮影は午後早く終り

その後のロケハンも夕方終了

築地で軽く食事をし

ウォーキングで高輪まで

穂高登山を予定しているので

スクワットやらダンベルやらストレッチやらで調整開始

あいてる時間は歩く

ひたすら早く歩く

黄昏から夜に変化する湾岸通り

浜離宮と汐留の東京的対照

浜崎橋の高速の下の屋形船

高層住宅や昭和のビル、運河やモノレール、水道場が無秩序にひしめく芝浦

大企業ビルが林立

開放的なようで人を寄せ付けない敷地

疲れた人々を乗せてひっきりなしに上下する透明高速エレベーター

人工的重層的品川駅東口

会社帰りの大量の人々とすれ違う品川自由通路

まるで「コヤニスカッティ」だ

6キロ程度の距離だが、精神的には冴え渡り

肉体的には疲労困憊

コンクリートの地面と岩場では全く疲労度は違う

意味があるかないかはわからないが

歩き続けることにする

少しは足しになるのかな・・・

 

 

映画「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」

8月29日公開!

 

 

 

 

 

 

2009年08月18日

歩く

撮影も大詰めを迎えた。

クランクアップする人も多い。

しかし最後の重要シーン目白押し。

「BECKの夏」

あと一週間か・・・

 

昨日、撮影終了後、

池尻大橋から最近遊歩道が開通した目黒川沿いを大崎まで歩く歩く。

その後、御殿山から品川まで。

今日は、撮影ロケハン終了後、

山登りを共にしていただく盟友・原田さんと石井スポーツ。

登山グッズを大量に買い込み。

原田さんはほぼフルセット、ワタシは靴の直し、たりないものの補充。

前回、立山の時に大雨で、ザックの雨カバーがなく中身までびしょぬれになったので、

雨対策を重点に購入。

店員様の親切な対応に感動。

(特に靴売り場の方々、昔買った靴を何度も時間をかけて調整してくれた)

登山では水補給は重要なことだが、最近は水筒は“点滴パック”のようになっていて、

飲めば軽く小さくなり、しまいに折りたため、

しかもチューブでいちいち取り出さずに飲めるシステムになっている。

すごい。

原田氏と様々な道具のワザに、いちいち感動。

2時間ほど買い物。

その後、御茶ノ水で焼き鳥で一杯。

JRみどりの窓口で松本までの往復チケットを購入。

いよいよ本格登山モード!

 

・・・・・なのだが、予定はまだずっと先。

気は急くが、

登るべき“別の山”はたくさん・・・

 

とはいえ鍛えよ!ということで

山手線ふた駅前で降り、歩く歩く。

足にマメ。

 

 

映画「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」

ぜひご覧ください!

見ごたえアリアリです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009年08月23日

20世紀少年!!

いよいよ29日公開!

「20世紀少年 最終章 ぼくらの旗」

一年半以上かけて、多くの仲間やキャストと作り上げました。

やっとその全貌をご覧いただけます。

特にラスト・・・

お楽しみに!

 

前日放送の「もうひとつの第2章」も、劇場公開ではなかったシーンが追加され、すっかり「新作」になっています!

あわせてご覧ください!

 

このような大作に参加できて、本当に感謝です。

原作者、プロデューサーの皆様、ありがとうございました。

そして苦労を共にした多くのスタッフ。

これは皆さんの映画です。

皆さんの努力と集中力に本当に感謝します。

そして我々のとんでもない要求に応えてくれた多くのキャストの皆さん。

めちゃくちゃ感謝します。

さらに、この作品には多くの群集シーンが必要でした。

参加していただいた膨大な人数の方々。

皆さんの作り上げた“熱”は永遠に映像に残ります。

本当にありがとうございました!!

 

そして劇場にお越しいただく全ての皆さんに感謝します。

この巨大なプロジェクトの大クライマックスをどうか「体感」してください!

よろしくです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「BECK」もあともう少しで撮了。

熱い夏でした。

これから映画に“命”を吹き込んでいく長い作業が始まる。

 

 

そして秋へ!

次のステージへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009年08月26日

いよいよ

土曜日から

「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」堂々公開!

劇場へ!!

 

 

 

ずいぶんと涼しくなってきた。

窓を開けて寝ていると、ちょっと寒い。

一昨日の夜は川崎で深夜撮影し、そのまま「朝日狙い」で横須賀へ。

猿島、千葉、東京湾を見渡せる大好きな丘の上の公園。

素晴らしい場所だ。

暗いうちからカメラを陣取る。

しかし、雨が・・・

眼を凝らすと(地元の日の出同好会?的)おじさんたちが教えてくれた日の出ポイントがうっすら赤くなっている。

が、雲だらけ。

天気予報は曇り。

撮れる可能性は低い。何しろ雨。

ただ広域天気図は東の洋上に台風が通過していて、なんとなく経験的にそんな時は、幻想的な雲の動きの中に、太陽が見え隠れする・・・予感がしたから強引にスタッフを引っ張った。

でも雨。ミスジャッジか。

ダメか・・・と思っていた時、

経験豊富な(日の出同好会??たぶん・・・)おじさんがポツリと

「来るな・・」と。

信じられなかったが、数十秒後、小雨ぱらつく中、限界まで真っ赤に空が染まり、

まるで赤玉ポートワイン(古っ)、いや華札(?)の図柄のような真っ赤な太陽が完全な形で音もなく、いや微かに“日の出音”を房総半島に響かせながら登ってくるではないか!

やった!

これぞ日の出!

完璧だ。

Tシャツ一枚でちょっと寒かったし雨にも打たれたが、感動で忘れ去り。

自然を相手にジャストヒットな撮影はなかなか難しいが、こんな光景が撮れただけでも、

「やっててよかった」と思う瞬間。

だからやめられないのだ。

同じように人工的なシーンでも“神懸り”な瞬間はあるわけで、だからやめられないのだ。

本当はその勢いで横須賀の朝を撮り続けようと思ったが、

なんだか達成感で「じゃ~おつかれ~」と帰宅。

 

 

そしてその午後。

いろいろあった「BECKの夏」もほぼ終了。

キャスト、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。

明日また日の出(その2)から深夜まで横須賀をうろつく予定だが、99%終了。

そして怒涛の「仕上げ祭り」へ。

編集編集編集!

CGCGCG!

音音音!

スタッフにはこの勢いがおわかりいただけるはず。がんばります。

 

 

くどいですが

8月29日

映画「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」

全国東宝系大公開!

当日は舞台挨拶に出ます。

夜は恒例オールナイトニッポンに出ます。

あ~緊張する。

 

そして

奥穂高登山が近くなってきた。

今日から登山靴はいて近所の階段とかを『一人縦走』する決意。

へんなおじさんだ。

好天希望!憧れの涸沢カールよ。

 

 

 

 

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