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牛歩

 

牛歩のごとく映画「20世紀少年」の撮影は進む

慎重に一歩一歩

でも確実に前に進んでいる

台本の残量が毎日減っているのだ

もちろんまだまだ時間はかかる

たっぷり撮るべきものがある

3本だけど質量は5本分以上かな・・・ 

来年の夏まで格闘する作品

 

でも台本の撮了線が増えるのは、少々寂しい

 

 

 

 

映画「まぼろしの邪馬台国」

11月1日公開!

私の両親は九州は大分の出身で

母親の旧姓は「宮崎」

九州で知らぬ人がいない有名人のストーリーは

なんだか他人事ではない

今回のお話は逆サイドの長崎・島原のお話だから

地域性も言葉もぜんぜん違うが

ちょっと「ルーツ探し」的な気分もあって

楽しく九州を見つめながら撮りました

小学生の頃、うるさいガキだった私は、両親の陰謀で

(両親は静かにテレビなど見たかったのか・・・)

夏休みの間中、毎年、九州に“強制疎開”させられていて

その時見た海、山、川、そら

感じた空気、温度、匂い

聞こえた幾万もの音(特にSL)、言葉

食べた味

旅した土地(阿蘇だ!)

これらDNAにインプットされた九州の記憶を呼び起こして

撮影に望んだのでありました

 

全国的に均一化する『日本文明』のつるんとした佇まいの中にも

当時の記憶に違わぬ痕跡を垣間見たり

引き継がれていくべき路傍の風景の重要性を認識したり

なかなか意味深い撮影の旅でありました

 

映画は難解な点は一つもない、優しい話

ぜひ劇場でご覧いただき

「ああ、九州の旅も、いいかも・・・」

など思っていただければ本望

そして数奇だが運命を楽しむ夫婦の話に

ほんわか暖かくなっていただければ・・・

時節もだいぶん寒くなってきましたし 

そんな願いをこめてお届けします

よろしくお願いします!

 

 

10月15日

青山スパイラルホールで

劇的3時間SHOWという連続トークイヴェントに出ることに・・・

文字通り3時間喋り続けるわけだが

かなり自信、ない 

ので、過去、今、これから組む有名プロデューサーの皆さんにご登壇いただき

私を“メッタ切り”してもらおうと・・・

どうなることやら

 

 

コメント (7)

chapu [TypeKey Profile Page]:
監督、お久しぶりです。 先日、地元九州から東京へ戻ってきました。 偶然でしょうか? 九州旅行に行ってきたばかりの私に監督のこのブログの内容が相重なり、うれしゅうございました。(誠に勝手にですが・・・) *  その九州旅行は、まず、大分の家族に会うのは勿論のこと、次の日は、大分県北のバスツアーを1日しました。 大分は、地元なのにまだ行ったことがなかった(大分県中津市にある)福沢諭吉さんの旧居(一万円札のあの方だけに一万円札がありました!)〜青の洞門(一人の僧侶がノミと杙だけで掘ったトンネル)〜(紅葉の素晴らしい)耶馬渓(「やばけい」と読みます)〜大分国体で競技場となった(ウェークボードのジャンプ台のある)耶馬渓ダムなど。国宝の富貴寺の修理の為、 耶馬渓近くの歴史資料館では、国東(くにさき)に行かなくても、国宝の胴像達にお目にかかれるラッキーなバス旅しました。   監督のご両親様なら、「あぁ、知ってる」とおっしゃってくださるかもですね。 *   次の日は、お隣の県「宮崎県」のパワースポットと呼ばれる『高千穂』へ。 神話発祥の地「天岩戸神社」にも行ました。  行くまでの徒歩道に神々達の吐息が聞こえてきそうな川のせせらぎの音、神秘的に澄んだひんやりとした空気。 紅葉がちらちら垣間見えだした深緑の存在感。  *  沢山の方が訪れたとみられる色んな大きさの「石」が積み重なられてましたが、どういう意味があるのかはわからないだけに壊さないように歩くのがちょっと大変でした。  *  ここに高千穂に行った私が書き込みをて、監督へ少しでもいいパワーが送られますように・・・。 九州のことをよく言ってくださってありがとうございます。     *     大分の「宮崎さん」、同じく大分の私のお友達で何人かいました。(結婚等で名前が変わっていますが) もしかして、監督のお母さまとご親戚なのかも?ですね。 「宮崎さん」、私は、とても仲のいい人ばかりでいい印象ですよ。 **  監督のDNAにインプットされた九州の記憶を呼び起こして撮影に望めて良かったですね。    今となっては、監督のご両親が九州に“強制疎開”されたのは、感謝に変わりましたね!〜 ** 緒方拳さん・・・個人的に恐縮ですが、大分にいる私の母と似ていて、いつもテレビで拝見する度に「あ、お母さんだ!」とか言ってました。 だから、親近感大ありでした。 時代という「時」は、動いているのですね・・・。 監督、この場をお借りいたしますが、   私も心から、緒方拳さんのご冥福をお祈りいたします。    失礼しました。
ふらう [TypeKey Profile Page]:
牛歩のごとく、格闘。コツコツ進むのですね。
映画「20世紀少年」のパンフなどを、レンズ越しに読んでおります(ついに)
眼鏡生活に慣れたらいつか、憧れの白山眼鏡でお買い物したいです

mabotai blogのヒミカ、可愛いです。
Marie [TypeKey Profile Page]:
監督、撮影頑張って下さい!
「まぼろしの邪馬台国」絶対観に行きますね♪


大分…良いですね。今頃の長者原辺りは綺麗でしょうね。ぬるゆ温泉辺りも良いです。熊牧場まだあるかなぁ。

島原も映るのですね。長崎住んでたので懐かしいです。長崎の空は菫色に暮れて瑠璃色に明けていったりします。
綺麗なんですよ、本当に…

九州…帰りたいです。


15日のトークイヴェント頑張って下さい。
明日また「20世紀少年」見て来ますね。
では。(^O^)/
>夏休みの間中、毎年、九州に“強制疎開”w。この間ご両親は監督に内緒で美味しいものいっぱい食べてたんでしょうねw。マボタイ。優しい映画なんですね!? 楽しみです。
shin [TypeKey Profile Page]:
はじめまして。 コメントは初になります。 トークイヴェントには参加予定ですので楽しみです。普段はわからない堤さんが垣間見えることを期待しています。 「まぼろしの邪馬台国」の舞台になっている地域と僕の出身地の佐世保は近いのでちょっと親近感みいたいなものが沸いてしまします。 明日のイヴェントがんばってください!
牛歩というのは、いいですね。私も、日々実践したいと思います。ただ、怠けたいという気持ちとの格闘がたいへんですね。 何事でも、一歩一歩、確実に大事にしていけば、それは、必ず将来につながると思います。 「20世紀少年」期待しております。というか、監督が納得できるぐらい、牛歩して頂ければと思います。 私も頑張っていきたいと思います。では。
ミッキー [TypeKey Profile Page]:
「まぼろしの邪馬台国」楽しみです。夏の阿蘇は、私もよくサマーキャンプで行きました。阿蘇山登頂は大変でしたが、世界一のカルデラを見たときは、スゲーと思いました。  「20世紀少年」、がんばってくださいとしか言えませんが、がんばってください(笑)

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2008年10月12日 08:22に投稿されたエントリーのページです。

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