明らかに季節が変わった
風の匂いが違う
5月13日の映画「明日の記憶」公開に向けてドキドキな日々
作品A〜Cと格闘
考えては、また、考え、没頭している自分にはっとする
その間に映画を何本か
「キャッチ・ア・ウェーブ」
いやぁやられた そのシンプルさにやられた
純粋で飾りがなく
基本だな
あまりにも基本過ぎて涙が出てくる
最初に海が見える瞬間から感動する
「あの頃のオレ、そう、波乗りしていた昭和の頃のオレ(←うそ)」がそこにいるから・・・
「ロングボードのユウ」といわれていたオレ・・・(←うそ)
久々に蔵からボードとセックスワックスとワーゲンとトップサイダーのデッキシューズを出して、湘南のベアーに会いに行こう(←ありえない、「蔵」なんて一つもない、「ベアー」って誰だよ)
とにかく気持よく映画館を出た
渋谷の青空が光っていた
こんな気持ちにさせてくれる映画はいいな
「夜よ、こんにちは」
イタリアの巨匠マルコ・ベッキオの社会派
テロリズムと揺れ動く人間、歴史上のある事件を生々しく・・・
このような作品が出来るのも「映画だな・・」と思う
リアリズムという点では?も多々あったが
(すごい楽観主義に見えた、でも実際はそんなものか)
精神的に追い詰められる緊迫感に胸が苦しくなった
救いや出口のない、結論が見えている袋小路
「組織された人間の営み」の虚しさをあらためて知る
またこの事件の裏で蠢く「より暴力的な何か」をも考えざるを得ないし
単なるドキュメントではなく“独創的視点”が違和感なく存在し
高い次元の作品であることを認識する
そしてまたまた渋谷の街に出る
夜に煌く都市が別の意味でまぶしい
この作品もまた「映画作りとはなんだろう」と考えさせてくれる