雨
朝から雨の匂い
すると、やっぱり午後から降ってきた
予報では夕方だったけど・・・
あらかじめスケジュールはそれを見越していたが
かなり現実の展開はその予想を上回った
でも撮影
シーンの前後が時間的に「繋がって」いないから可能だった
で、さっくり終了
今は宿舎で国会中継を見ながら日記
今日は雨を見て過ごすか・・・
いやいや勉強しなくてはいけないことがたくさんある
窓には遠く灰色の海が見える
何かの運搬船みたいな船が横切っていく
海は波はなく
水平線は雨のせいだろうか、霞んでいて境界線がはっきりしない
そのせいで遠近感を失い
時間の感覚すらも曖昧になる
手前の庭の芝生の緑が美しい
時々、名前のわからない鳥がやってきて
何かを啄ばみ、飛び立っていく
数え切れない種類の植物が重層的に存在して
大気からの水を浴びて色を増す
ワタシがここの客であるかどうかはまったく関係なく
ずっと営まれてきた時間が窓の中にある
ワタシは久々のゆっくりとした時間を得たことを
「雨」に感謝する
仕事の使命からいえば不謹慎だが
東京から遠くはなれて
ほんの数時間の「贅沢」を得たことを感謝するのだった