日が暮れた後の西の空のなんと美しいことか。
昨日は調布の撮影所でアフレコ。
待ち時間で暮れた後の多摩川土手をウォーキング。
つるべ落としに迫る東側の暗闇に抗して、
全ての輪郭を芸術的なまでに美しくする西側の残照は、
体温を上げようと急ぐ両の足を停め、視線を固定化する。
それはあまりにも印象的で、川面や電線や高架電車や葦やジョギングする人々までも現実的なディテイルを露出を絞り込んだ写真のように視せる。
息をのむ美しさ。
体はどんどん冷えていくがそこから動くことが出来ない。
デジカメを持ってこなかったことを悔やむが、どうせこの色彩は捉えきれない。
携帯のカメラで撮ってみるが、そんなレンズで再現できる空気感ではないのだ。
「失われていく都市」を記憶に留めようと見続け佇む。
聖なる一回性。
アウラ。
残りの人生でいったいあと何回この壮絶な芸術を見ることが出来るのか。
そして現実的な日常に戻っていくのだが、
たかだか数分間の視覚的偶然が、明らかに自分の淀んだ部分を“洗浄”したことを実感した。
上を向け。
大気を畏れよ。
そして・・・
今日は来週撮るPVのロケハンでまたまた栃木。
向かう途中、利根川を越えるまでずっと富士山を見続ける。
どこまで目視できるのか富士山。
関東平野をぐるり取り囲む全ての山、山脈が見える素晴らしい日だった。
そして夕方、歯医者。
なんだか右奥下の歯と歯茎の間に汚れがたまっていて、
それが激痛を呼ぶ。
三回通うのだそうだ。
行きますよ。
もちろん。
いよいよ集中力が必要な準備時期になってきた。
悔いのないようにがんばりたい。
たくさんの人と語り、
多く読み、解析し、
書き、
映像や舞台の設計図を作り上げたい。
今日は寝るけど・・・
明日は夜明けからやろっと。
コメント (1)
投稿者: すむたれ | 2010年01月11日 15:36
日時: 2010年01月11日 15:36