盆地を取り囲む山脈越しに、
真白き富士山が顔を出している。
富士川の堂々たる流れから蒸発した白い低い雲が、これまた帯状に平地を取り囲む。
山脈はその雲の上だ。
これから昇る太陽のビームが放射状に東から冷たい赤を撃つ。
二重に取り囲まれた大地を切り裂く二車線の高速道路、まるで空を飛んでいる。
夜明けの甲府盆地を南へ。
僕は車窓からシャッターを切りまくる。
まだまだ山梨県。
きのうは胃カメラ。
全く問題なし・・・とのこと。
「なんでも食べていいです」
ではあの違和感はいったい・・・