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しばらく書けなかったので、長い・・・か

 

なんだかんだでやることがいっぱいで

日記をサボっていた

その間にも季節はめぐり

地球温暖化は進み

かなりの私の細胞が、死んだ・・・

 

 

二本の映画の編集は進んでいるが、後退もし

「ピクチャーロック」はもう一歩だ

傾向の全く異なる作品だが

不思議と自分のなかでは調和が保たれている

うまくいくかなと不安に思う反面

非常に楽しくてたまらない

完成までの紆余曲折が“人生”だ

 

 

先週木曜日夜

青山劇場でD-BOYSの

「ラストゲーム~最後の早慶戦」を見る

話題の男子グループの舞台

結論は、なんだか、すごくよかった!

全く時代に媚びることなくストレートで強いメッセージを

堂々とぶつける男達

しかもしっかりと稽古していて安心感がある

きちんとストーリーがわかる

長いのに飽きない

ちゃんと感動できる

素晴らしいことではないか!

「人に見せる基本」それを勉強させてもらった

ありがたいことだ!

プロデューサー渡辺さん、松田さんとD-BOYSに感謝!

 

 

 

先週金曜日夜

鶯谷は東京キネマ倶楽部で

和久井光司氏と“我が”浦沢直樹氏プレゼンツの

「20TH CENTURY ROCK SHOW」を見る

4時間立ちっ放しで大興奮!

 

トップバッターは佐野史郎氏率いるSANCH

いやあ佐野さんとは過去ロフトプラスワンで『はっぴいえんど対談』とか生意気にもやらせていただきましたが

恐れ入りました!

素晴らしい“バンド屋”じゃないですか!

久々に「これだ!これ!」とまるで10代後半に戻ったように興奮

その立ち姿に、ギターに、声に、派手な女性ドラムに、的確なベースとキーボードに、時々泣くギターソロに

初めて行ったライブハウスでイカシたバンドを見て固まった“あの時の感覚”を思い出したのでした

 

 

そしてパール兄弟

怒涛の変化球は梅酒の酔いも回って細胞に突き刺さり

自分が何年代にいるのか判然としなくなる

いいっすねー 

 

 

そして和久井氏率いるセルロイドヒーローズ

(キーボードはなんと難波弘之氏!)

分厚くオモロイファンクなロック!

ロックを楽しむスピリットはきちんと現代も生きている!

 

ややあってゲストの久住昌之氏登場

「自由の筈」はすげえ名曲!

 

そしてそしてお待ちかね浦沢先生の登場!

CDデビューされる記念でもあり

“完璧なロックアーティスト”として音をぶちまけたステージ!

最初は、大ヒット漫画家であり、しかも自分の映画作品の原作者であるわけで

「聞く緊張」で強張ったが

そんなものは「聞かせる迫力」で、1分で粉砕された

いやあロックだったー

楽しかったー 

 

 

そして映画「20世紀少年」の音楽も担当され

スーパーバンド ムーンライダースのギター

白井良明氏の登場!

アルバム「最後の晩餐」の超名曲「Come sta,tokyo」を聞いたときには

軽く泣いてしまったのだった

ザッツロックギター!

“大人のロック”とはこのことか

ロックとは商品化された音の羅列ではなく、“心の状態”なのだ!

 

アンコールは全員で“(あの曲)”を!!

知りたい方は映画「20世紀少年」をご覧ください

浦沢氏の代表曲でもある(あの曲)で溢れています

お楽しみに!・・・

ってライブに感動していたのにいつのまにか映画の宣伝してるオレって・・・

まあ幸せな鶯谷でした

 

 

そして土日は

素晴らしい人々との出会いがあり

いくつかの感動があり、いい週末

 

 

 

 偶然触れた画家の猪熊弦一郎さんの自伝の言葉に感動

いわく「自分の好きなことを二十歳の時から五十七年続けている。」

「それでいてまだこれでいいと思う作品はできていないように思う。描きに描く間に自然、子供のような純粋な気持ちにかえり、だれにほめられようとも思わぬ自分本来の姿を勇敢に描き抜けば、それが私のこれからの仕事だと思う。」

「私は毎日の仕事が愉快でならない。」

お言葉のほんの一部の抜粋であるが、素晴らしいではないか

偉業をなす芸術家は、自分に忠実で、すべからく謙虚だ

 

 

日曜の夜

ひどい土砂降りで、住んでいる古いマンションの共有部分が停電

部屋は平気だったのだが

突然地デジとインターネット(マンションでひいている)が使えなくなる

仕方なくBS1を延々と見る

このチャンネルはよく見ているのだが、あえてこれしかないとなると少し寂しい気もしたが

作家の「城山三郎さんの生涯」のようなドキュメント&再現ドラマをやっていて、つい見入ってしまう

ものすごくびっくりしたのが

私は名古屋の城山中学校を卒業したのだが

それは名古屋の城山地区というところにあるから城山中学なワケで

城山さんはその城山地区にデビュー当時住まれていて

だから「城山」というペンネームだということをはじめて知り

「えっ?えっそうなの?」

あらためて自分の無知を恥じ

(てっきり茅ヶ崎の作家の方だと思っておりました)

めちゃくちゃ親近感を覚えたのだった

しかもお書きになった膨大な著作の中の一つ『盲人重役』では作家の宮崎康平さんのことを書かれており

これは秋に公開される映画「まぼろしの邪馬台国」の主人公なのであった

そして番組では素晴らしい奥方とのあたたかくも切ないラブストーリーが淡々と描かれ

さらに硬派な闘う作家としての姿も垣間見れ

いたく感動したのでした 

そんなわけで今日、本屋に行き、城山作品を買い集め

これから読み進めようと決意した次第

 

 

 

月曜日は東映大泉撮影所でアフレコ

夜、東映ラボテックでラッシュ

終わってスタッフで焼肉

 

 

火曜日は東宝スタジオで映画「20世紀少年」の美術打ち合わせ

朝から無い知恵振り絞って、頭がブリキのようになってしまった

 

 

 

さて7月、今日からもこつこつと

がんばろうっと!

 

 

コメント (5)

chapu [TypeKey Profile Page]:
監督、おひさしぶりです。  監督の日記の「!」からこの掲示板へ、時々、伺ってお元気そうで何よりと安心して・・書き込みの方はご無沙汰しておりました。  *** 映画やドラマでもそうですが、音楽の選曲や入るタイミングなどなど・・・欠かせないものですよね。・・・画が音楽を・音楽が画を・引き立て・・・、相乗効果で視聴者の感情移入も高めてくれるものだと思っております。 ***  土砂降り雨のおかげで、監督を城山さんのドキュメント&再現ドラマへ導かれ、色々な感動もあってよかったですね! これからもお身体、ご自愛下さいませ。 
ふらう [TypeKey Profile Page]:
お元気そうでよかった。

雨も降るときは容赦なく、でも梅雨あってこその四季
晴れれば、夜風がここちよく、このまま酷暑にならなければよいのに。
ほんと、お元気そうでよかった。

映画「20世紀少年」最新予告かっちょいいです!ケータイ版もグゥググゥ〜(親指直立)
ともだちの正体が「映画のなかでは全く新しい人物解釈」(公式サイトより)
って、すごいワクワクものです楽しみです。

あれですかね、やっぱ
監督は、グッズゲットされているんでしょうね監督ですもんね・・・缶に入ったヤツ・・・既に全巻並んでいる本棚見ながらタメイキでやんすよ・・・
motoyama [TypeKey Profile Page]:
監督、こんばんは。そうなんです。城山三郎さんは中区出身で創作活動のため、奥さんと城山へ住居をかまえられました。城山神社は地味ですけど、室町の歴史にはワンポイントで登場します。かっての末盛城跡、そうです、織田信長の実の弟信行が居城、清洲城の兄にココから会いに行って暗殺される有名なエピソードがありますね。その後、監督も初詣の神社です。あ・・あと本山ボウルが復活だそうです。ああ・・ノスタルジー・・・
pianissimo1 [TypeKey Profile Page]:
監督が、お好きな事柄で心を楽しませる時間があられて良かったです。映画の編集、長時間の細かい集中と決断の連続、一つ一つのシーンが、監督が納得のいくシーンとなりますよう祈っています。編集がんばって下さい。そして、すばらしい出会いたち、良かったですね。ご健康を保たれ、諸々の事柄が順調に進みますよう祈っています。
「自分の好きなことを二十歳の時から五十七年続けている。」 ...なんとすばらしい事なんでしょう。それが出来ていない自分が...悔しいですT▼T。 サラリーマンとしてかじとりしてしまった自分の人生ですから、この年から好きな事にというのは、難しいのですが、それでも少しずつ自分の好きな事をやるように努力し始めました。 その、ボクの大切な第一歩が熊谷ロケと、監督のブログにコメントさせて頂く事でした。ちっちゃな第一歩はどこまで行っても歩幅が小さいままかも知れませんがw。 猪熊弦一郎さんにも堤監督にも負けない、私だけのかっこよさを突き詰めなければw。...勉強になりますた!

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2008年07月02日 00:38に投稿されたエントリーのページです。

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