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タイムマシン

長く仕事をしているとこんな幸せな週末も来る



土曜日

「とある」テレビ局で「旧知」のプロデューサーと「ある新しいドラマ」のオーディションの続き

たくさんの子役たち・・・





夜、渋谷、シアターコクーン

「シブヤから遠く離れて」

ご存知、ニノと小泉今日子さん

勝村政信さん、勝地涼君、蒼井優さん、杉本哲太さん他素晴らしいキャスト・・・



いやあ、ほんとに素晴らしかった!

科白を聞きながら『想像』に支配されていく

眼前のリアルな演技者の時間軸と

自分の頭の中の時間軸が

離れたり交差したり・・浮遊する

頭脳が美術セットに入り込む

そして周到な結末が“強制”され

自分がその空間にいたこと、客であることを確認する

脚本も演出も私が何か発言するのもおこがましい

尊敬どころか「手の届かない」仕事だ

神の域だ

ただその素晴らしい、文字通りの“装置”にいることができたことをひたすら幸福に思うのみだ



ニノは素晴らしかった

終演後、きっちり本人に伝えた

伝えるべきだと思った

そしてコイズミさん(あえてカタカナで)

かなり昔コイズミさんのコンサート演出を何本もした

めちゃくちゃ楽しかったし、なにか時代が大きく動いている途中だった

そのころ、彼女は単なるアイドルを超えて「ある象徴」だった

自然体だけどものすごいパワーをもっていた

その「気」に触れるだけで仕事をしている充実感があった



コクーンの舞台に立ち、動き回る彼女を見てその記憶がダブった

表情や手や足の動き・・

その既視感

現在関係の深いニノと同じ舞台にいらっしゃるのはとてもとても不思議だ

長く仕事をしていてよかった

こんなことも経験できるのだ





そして日曜日

「ある新しいドラマ その2 その3」の脚本の読み込み



夜、新木場スタジオコースト

「アブラーズ 自給自足ツアー 最終日」



2階からカンパリソーダを飲みながら見物

なんだかうれしくてニヤニヤしてくる

超満員のお客さんたち(何千人か?)

トオル

ユウジ

クロベエ

ナオユキ

このメンバーでしか出せない音

まさに“ファミリー”の音楽

それはザ・バンドやスティーリーダンに近いイメージだ、オレ的には・・・

ここもなんと幸福な空間なのか!

メンバーとオーディエンスが“楽しむ”ことを分かち合える素晴らしいステージ

ひとつの時代を共有した共犯意識

そして現在形の“大人のトンガリ”



続けて欲しいバンドのひとつだ



ちなみに同じ場所でライブ撮りしたDVD

絶賛受付中である(クレッシェンドHP参照)

この空気感をそのままパッケージしたつもりである

そして1時間半以上の「おまけ映像」

これはもはや“大作”である

ぜひ予約を!







で、

このステージのアンコールの2回目

とんでもないことが起こる

多分、その興奮や感動はうまく書けない

ただ「涙」がでた

藤井フミヤ 登場・・・

2曲熱唱

会場パニック

ただ「涙」・・・



とんでもないことだ

長く仕事はするもんだ

もう見れないと思ったことに出会える





終了後、打ち上げに参加させてもらう

アブラーズメンバーと談笑

ひたすら楽しい

何の説明の要らない関係

フミヤ氏ともしばらく話し込む

チェッカーズでロンドンに1ヶ月行ったことを思い出す

彼らも単なるアイドルではなくある「象徴」だった







現在と過去が入り混じった週末

そしてまた新しい月曜日が来る





この幸せな土曜日と日曜日を胸に、またとぼとぼと歩き出そう

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2004年03月15日 19:31に投稿されたエントリーのページです。

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