暇があれば宿舎の周りを歩く
40分から一時間
最初は寒いがだんだんうっすらと汗をかく
空気がおいしくなる
昼間は爽快だが
夜はこの辺は街灯がほとんどなくまっくら
しかし目が慣れてきて月明かりで見えるようになる
月はこんなにも明るいものか
昨夜は満月?
月が作る自分の影に「自分ではないもの」を見い出す
風もなく極端に音のない真っ暗な海岸線を歩く
湾を挟んだ遠くの丘の上に宿舎のホテルが光っている
造船所に建造されたばかりの巨大なタンカーのシルエット
綺麗だ
なんて美しい
歩き続けていると“自分の現実”をすっかり忘れる
昼間のシーンだけだと夜は宴会場でスタッフそろって食事
だいたいは鍋
昨日はチゲ鍋
なんだか小さな宴会のようになる
そして明日もがんばろうと思うのだった