« 2008年10月 | メイン | 2008年12月 »

2008年11月 アーカイブ

2008年11月04日

映画「まぼろしの邪馬台国」大公開中!!

全国で「まぼたい」公開中です

どうぞご覧くださいね

 

 

11月1日

映画初日

東映本社の屋上でヒット祈願

舞台挨拶

吉永さんの本気スイングに驚く

楽しい舞台挨拶だった

その後、打ち上げパーティー

初日を迎え、ほっとする

 

そのまま午後「20世紀少年」の第2章の編集へ

編集家族の手作り料理はどんどん本気モードで

食事が楽しみな編集という不思議な状態

 

11月2日

大阪~名古屋での舞台挨拶

全国でキャンペーンを続けてこられた吉永さんに感謝

出身地名古屋では老いた両親や同級生が見てくれて嬉しかった

家族や彼らに見せたかった作品だから・・・

全国の皆さんにじんわり味わってもらいたいが、まずはここから!の思いで挨拶

そのまま東海ラジオに飛び込み

友人タダキリョウがパーソナリティをつとめる番組に録音で出演

なんだか映画公開の興奮で、あることないこと喋り倒すが

たぶんほとんどカットかな

ラジオは楽しい

帰り名古屋駅

ダイエット中で控えようと思っていた山本やの味噌煮込みうどんを我慢しきれず

連休の長蛇(でもないか)の列に並んで食す

そのままワイン飲みながら

弊社代表ナガサカ氏(たまたま同窓会で来ていた、彼も愛知出身)とバカ話しながら新幹線

帰ってへとへとで爆睡

 

11月3日

誕生日であった

53歳になる

4時に起き幕張の巨大ゴミ焼却場へ

オッチョが〇〇〇を〇ち〇すシーン

アサイチの段取り後

路上でケーキが登場

スタッフやオッチョさんに祝っていただく

感激!

去年はまぼたいの静岡ロケ現場で

おととしはどっかの路上だったか、ロスだったか

とにかく毎年ロケ中

すでにオールアップしたカンナやコイズミもわざわざ来てくれてゲリラメッセージ

うれしかった

いい作品にして皆の期待に応えなければ!!

そしてなんと

明日11月5日で

映画「20世紀少年」のキャスト部分の撮影は大部分終了

細かいことがまだまだたくさん残っているが一区切り

いやあ長かった

1月3日から始まった撮影

夏に第1章公開

おかげさまでたくさんの方々にご覧いただいた

続く来年1月

第2章公開

現在編集格闘中

第1章とはまた別の趣きの「20世紀少年ワールド」

ご期待あれ!

 

 

さて

札幌では雪が降り

寒い季節になってきましたが

「まぼろしの邪馬台国」

ご覧になると少し気持ちが温かくなるかもです

ホッカイロ代りに劇場へどうぞ!

 

 

 

 

 

 

 

2008年11月10日

東京

いろいろ一段落して少しゆっくりしている

もちろん一部撮影や編集は続く

CGチームはこれからが正念場か

作品の深いところと向き合う時期が来た

 

 

よく歩く

冬の入り口の東京は、いい

特に黄昏時は、いい

始めて東京に来た時から、この時期は、よく歩く

なんだか空気が清涼で

色彩がもの悲しくて

つい、よく歩く

そして、その時代でアーティストや曲は違うが

だいたい何かの曲が頭に流れている

そんなに多くの楽曲ではない

古い日本のポップスだ

そのイメージを実体化しようと「空写真」を撮り続けているが

なかなか難しい

あっという間にそんな素晴らしい季節も通過する

また一つ齢をとらなければ“その空気”には出会えない

いつになったらうまく「それ」を捕まえられるのか

音楽家や小説家や詩人や画家や写真家は本当にうらやましい

歩きながらそう思う

 

映画「まぼろしの邪馬台国」

全国で公開中!

ぜひご覧ください!

 

 

2008年11月16日

深い季節

朝、歩く

川沿いの道

街路樹が紅葉し、川面に映る

つい佇んで、息を整える

そして空気を吸う

こんな都会でも、ずっときれいな空気と出会う

哀しいほど美しい季節

深い朱

 

 

編集

音楽

企画

脚本

プロット

CG

打ち上げ

取材

大学イヴェント

体重

忘年会

新しく買ったESPの(!)テレキャスター

中学教科書

料理

ワイン

中華街

冬支度

スズナリ

そんなこんなが最近の私

 

 

映画「まぼろしの邪馬台国」

大公開中!

面白いですよ!

 

 

 

 

2008年11月21日

秋の東京

火曜日

歯医者 

しばらく行ってなかったので歯石を取ってもらう

それと、食事の際、焦って噛むと時々右の奥歯がとんでもなく痛くなる

どうやら噛み合せが悪いとのこと

ちょっと削って調整

大事な生きるための「部品」

大切にしなくちゃね

その後、美容院

どんどん短く、アンド染め直し

痒くて死にそうになるが

我慢

 

 もろもろ事務所で打ち合わせ

プロット書き

 

水曜日

午前中から「20世紀少年 第2章」のラッシュ

CGを除いて編集的には95%くらいまで来た

でもまだまだ直し、直し、直し

最終章の“とんでもない大編集”も待ち受けていてどきどきだが

その前にこの「怪物」を何とかしなければ・・・

の、想いを胸に

夜から大大打ち上げ

キャスト、スタッフ大集合

24時近くまで(一部は朝まで)盛り上がる

あまり詳しく書けないが

私が関わった作品でおそらく一番デカイ打ち上げだったか

とにかく一年のキャスト、スタッフも労苦を笑って洗い流してもらうべく

私も2次会の演出を担当

ちょっとしたバラエティ番組のようでした

あー楽しかった・・・

皆さん本当にありがとうございました!

 

木曜日

俳優の六平さんに呼ばれて

シアターコクーン

尊敬する蜷川幸雄氏演出の「表裏源内蛙合戦」

4時間の大作だがまったく飽きることのない隙のない素晴らしい内容

猥雑で絢爛で過剰、ブラックで、ノンストップ爆笑、しかしそこから浮かび上がる平賀源内という天才の生涯を通じて視える「生きる無常」がすごい

独特の匂いがする圧倒的な集団劇と皮膚の動きまで判る猛烈な存在感の役者が“立つ”芝居が交叉して、めちゃくちゃ眼がうれしいのだった

 

NYでお世話になったプロデューサーのO氏と食事

妙にロックなO氏とめっちゃカジュアルな私が一番似合わない高輪のホテルの和食屋

そのままホテルのバー(話題の・・・でも私たちが行ったのはなんだか騒然としていた)でボジョレー痛飲

最近ワインしか飲んでない

一日2杯までっつーに・・・

いいカンジで酔っ払い

 

金曜日

朝から編集チェック

CGチェック

編集家族の昼食

早く終わったので白金の東京都庭園美術館で

「1930年代・東京」

朝香宮邸というアールデコ建築の館が美術館

絵画、写真、書物、印刷物・・・信じられないほどモダンが開花する1930年頃の煌く東京の記録

そしてその象徴のアールデコの館

建物そのものが最大の展示物

壁、窓、照明、調度品、階段、門、はてや通気口のカバーに至るまで、当時の西欧の最先端のデザインが惜しげもなく施され、圧倒される

圧倒的多数の質素な国民生活と対を成す戦前の超セレブ

興味深いがなんだか悲劇的な香りもする

美しいが時代の窮屈さも見える

この館でいったいどんな歴史が作られてきたのか

もっと知りたい

 

そんなこんなで 

今日は一万歩歩いた

もちろん飲まずに寝ます

 

2008年11月24日

金色の夜明け

 

眼が覚める

ビルとビルの合間から後光の様な光が放射している

雲のエッジが金色に光って、今まさに明けようと・・・

この一瞬が好きだ

地球という奇跡的なバランスでしか見れない(であろう)この奇跡的な情景が好きだ

出来れば死ぬまで(あと何回あるかわからんが)それを美しいと感じられる人生であってほしいと願う

 

 

 

風邪をひいた

季節の変わり目、仕事一段落で恒例の行事のようだ

喉が痛い

発熱

眼がしょぼる

寒い

薬が効かない

昨日は慶應義塾大学三田祭で光栄にも実行委員会企画の短編映画祭審査員で呼ばれ

三本の作品の最終審査をさせていただいたが

この調子でうまく喋れず申し訳ないカンジであった

作品はそれぞれ魅力的

絵画と閉塞感がモチーフのモンタージュのうまい「トビウオ」

身近な“ネタ”を膨らましギャグでパッケージした「俺たち、グリーンラインだろ!?」

完成度の高い映像美の「ウッドニンフ」

優勝とさせていただいたのは「ウッドニンフ」

とても学生時代の私には撮れない技術的にも精神的にも高いところにある作品

監督の岡田さんにしか“見えない世界”があることに嫉妬すらしてしまう

作家性の高い精神は本当にうらやましい限りだ 

作家性かサービス精神か

あらゆる映像作品に問われることだが

わずか3本のこの『映画祭』にもそれを強く感じ

いろいろ考えることが出来た

お招きいただき実行委員の皆さんに感謝だ

あんまり面白いこと言えずにごめんなさいね

 

 

その後

高輪の素敵なレストランで作家のF氏と会食

旺盛な活動を続ける氏の活動のファンであります

いろいろ書けないネタで盛り上がる

そんでワイン

でも風邪で3杯のみ

 

 

 

一昨日はパルコ劇場にて前評判も高い

三谷幸喜氏の「グッドナイト スリイプタイト」のプレビュー公演

何もかも素晴らしいとはこのことか

脚本、俳優、音楽(生演奏!)、美術、衣装・・・

すなわち演出が

全てが幸福なバランスで幸福な空間に誘ってもらえる

笑って泣いて、「観た幸福」に浸れる素晴らしい作品でした

感動

 

 

 

 

つーワケで

楽しい日々なのだが

映画「20世紀少年 第2章」の仕上げはCGと音楽を中心に深いところで続いており

実はたいへんなのだった

特に本日は大CGチェック大会なのだが

う~ん

この体調では・・・

いやいや皆に迷惑をかけるわけにはいかない

がんばろう

 

2008年11月30日

11月の終わりに

23日の慶應義塾に続いて

 

水曜日

編集チェックのあと

八王子の巨大専門学校でちょっとだけ講演

以前もお世話になったが、教員も学生も気のいい方々ばかりでなんだか温かい

私の時代の業界サヴァイバル術は“ギラギラした野心”が必要だったが

もうそんな時代は終わったのかも・・・と感慨

 

夜、来日しているNYのプロデューサーと“戦友”の写真家S氏と外苑前で和食

友達少ないのでなんだかうきうき

話が弾む

 

木曜日

アフレコの残りいくつか

またまた八王子の多摩美術大学

これまた25年来の“戦友”の原田大三郎氏がこちらの教授でいらして、対談

業界話あれこれ

超おしゃれなデザインの学舎ビル群に圧倒され

静謐のキャンパスに

「時間も夕方だし、真っ暗になるから誰も来ないかも・・」

と不安だったが会場の教室は超満員

油絵・彫刻から現代美術まで広い範囲でのアーティストの皆さんに私が話せることはほとんどないが

(むしろ取材したいくらい)

現実社会との接点に私たちの“業界”が位置する、そんな構図をイメージして質疑応答にお答えした

芸術家で生きていくのは大変だ

むしろがんばって生きてもらって、逆に「創作の勇気」をいただきたいと思った次第

終了後たくさんの学生と語り、作品を見せていただく

彫刻の大学院生の石のレプリカに映像投射する作品に感動

誘われたが学内が広くて見れなかった“小屋”が気になった

 

終わって原田氏となぜか焼肉

なんだかこの方とは焼肉が多い

ラジカルTV

バラエティ時代のタイトルバック

金田一少年の事件簿 上海魚人伝説

EGG

明日の記憶

まぼろしの邪馬台国・・・

ロースの煙の中に、共に戦った時間を思い出した

 

金曜日

新幹線で「ある脚本」を直しながら京都へ

同志社大学EVE祭で講演

話のプロではない私が「単独講演」

いやー

口は回らないし構成は悪いし

喋りながら心の中で自分にダメ出ししていて

なんだかへたくそな1時間

とにかく“一生懸命”であることしか価値はないと思い必死に喋る

その後の質疑応答はなんだか皆さんが気を使っていただき和やかで楽しかった

就職氷河期到来で皆さん大変だろうが

がんばってほしいとひたすら壇上から思う 

同志社といえば我々の学生時代は最も自由で過激な大学だったと記憶しているが

現代はなんとも品のいい超エリート大学

大学も“生き物”だなあと去り際の夕焼けを見ながら一人ごち

勝手にステージ上げて“寒い間”を付き合ってくれた鈴木さんありがとう!

ウエタ君はじめとする実行委員の皆さんもお世話になりました!

 

土曜日

新宿はシアタートップスで

OUT OF THE ORDER外伝with猫のホテル

「ねじれた航海」

いやあ、おもろかった

笑って見入って

男共の汗にまみれた熱演に引き込まれる

なにより自身で爆笑怪演している作者の大熊啓誉氏のつむぐ言葉が面白い

演出の千葉雅子氏の作る間や配置が飽きることのない瞬間を作り出して

とにかく面白かった

また見たい集団

つーかなにか作り出したいと思った集団

 

六本木で秘密会議

ヒルズはきらきらして

人がいっぱいいて・・・

でも秘密

 

 

さて今日もがんばろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

About 2008年11月

2008年11月にブログ「堤幸彦のブログ」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年10月です。

次のアーカイブは2008年12月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。