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2008年02月 アーカイブ

2008年02月01日

成城

スタジオの敷地内にあるスタッフルーム棟

その一室

4階から見える風景は

緩やかな丘陵にびっしりと家並み

まるでモンマルトル

行ったことないけど 

遠くに国営放送の技術研究施設か

眼下には小さな都市河川

いちおう郊外になるのかここにいるとなんだか穏やかな気分になる

裏の大工センターで鉢植えでも・・・・

いやすぐ近くの幹線道路(いろんな撮影所の近くを通る)のうまい定食屋にでも・・・・

それとも超高級住宅街を散歩でも・・・・

いやいや捕まるからやめとくか・・・・

なんてな

だいたい映画スタジオは郊外にあるが

ここは歴史ある老舗中の老舗だ

スタジオの入り口に立つ尻尾の長い超有名怪獣が象徴的

小学校のときそのグァガオォォォウーと鳴く怪獣を毎年見て育った私は

平然とそこで仕事をしていることがなんだか信じられないのだった

 

そんな独り言はともかく

考えるべきことは無数にある

延々と続く撮影の細かい設計図

映像、照明、音、美術、CG、衣装、化粧

台詞や動き方

特殊な撮影

決めきれないこと、わからないこともたくさんある

スタッフや俳優の知恵も借りながら一つ一つ・・・・

 

細かい努力で耳鳴りは“ほんの少し”改善されたように感じるが気のせいか・・・

「なんとか効果」か?

某超有名病院などで補聴器のようなものを一日数時間

それから低い音が出続け

幻聴である耳鳴りを心理的に緩和する治療法があると聞くが

うまくいくものか?

だいたい紹介状もないし

週に数時間しか開かない診察時間に合わせるわけもいかず

まあ耳鳴りの音はでかいが

すでに何年も付き合っているし

深刻ではない“楽観的印象”なのでもうしばらくこのまま様子を見るか

めまいが頻繁に出ると、やばいね

 

今日は平和だが

昨日は緊張の連続の出来事が朝から連続

夜終わってほっとして近くの焼肉屋

これがおいしくて・・・・

「野菜づくし」にしなきゃ!と思っているのだが

「腹八分目」にと思っているのだが

だめなワタシ

 

 

 

2008年02月13日

久々(改訂)

 

忙しいのと

PCが不調でしばらく日記が書けなかったが

仕事の合間を縫って 

PCを修理

身の回りの電気製品も一新

不用品を思い切って大量に捨てた

やっと2008年になった気がする

しかし忙しさはどんどん増してくる

夜の撮影も増えてきた 

じわじわと疲労蓄積

 

 

さて突然に新コーナー!

そもそもコーナーなんてなかったが

唐突に始める

 

題して「今日の廊下、いや、老化」・・・もとい!「今日の老化!」

私も当年とって52歳

まだまだとは思いつつもやはりいろいろガタが来る

そのガタをキタンなく疲労いや披露して

“楽しく歳を取るため”ぶつぶつと呟こう・・・という辛気臭いものである

 

 

耳鳴りの話はさんざんしているので

「今日の老化」は眼!

ずばり老眼・近眼・乱視 

とくに老眼はきつい

眼鏡もいちおう“対応”しているものだが

状況によって見え方がかなり違う

根を詰めて書き物をし続けていると

焦点距離が突然変わると対応できない 

たとえばカット割(やいねむり)をしていて助監督が眼下に急に書類を出す

助監督「あっすいません、これなんですけど、(云われた通りに)やってみました(得意満面)」 

わし「お、おうっ・・・・(見えねえ)」

助監督「いかがでしょう?(得意満面)」

わし「・・・・(書類を離し、見えず、その後眼鏡をはずし書類に顔をつけ・・全体は見えず)」

助監督「・・・・・(訝しげに、すげえ老眼&近眼つーリアクション)」

わし「・・・・(気配を感じ)いいんじゃない・・・これで行こう(でもわかってない)」

助監督「・・・はい(わかってんのかな、こいつ)」 

いやだいやだ

助監督に嫌われたくない

ろくなことにならない 

中学生の頃からド近眼だったけど

近眼そのままで老眼・・・

とほほ

電車や飛行機で本を読むことがつらい

眼鏡をはずさないと読めない

そうすると周りの状況が見えない

どっちもフォローできないといらいらする

それで寝てしまう

大事なものを逃した気がする

とほほ

救いのない遠近両用だめな我が眼

きついきつい

特に最近、眼が乾き気味だし

何しろ眼は『商売道具』だからなあ

なんとかこの煩わしさ改善できんものか?

しかたないのかなあ

白山眼鏡店さん よろしくです

(糖尿病は気をつけないといけない、糖尿家系である)

 

・・・とここまで書いて寝てしまった

言いたかったことはこんな暗いことではない

老眼や近視はもうどうしようもない

よくタクシーで「治る!」とか

「レーシックで治った!」とか聞く

いろいろ調査し有名眼科医に話も聴きに行ったが

たぶんワタシの年齢ではプラマイゼロむしろマーイ・・・

だとすれば

老眼近眼(乱視も)とうま~く付き合っていくしかないのだ

助監督に引かれても

「こいがわいの両のまなこやで~」とうそ関西弁で居直るしかないのだ

いいじゃん老眼

具体的に老化を意識した最初の出来事で、不便なことだが

情報処理のスピードを上げることだけが価値ではない

人はずっと同じままではない

近くが見えなきゃ離れればいい

遠くが見えなきゃ近づけばいい

一冊の本を読む時間が倍になってもいいじゃないか

そして本当に必要で大事な情報はたぶん大量に出回っているメディアの中にはない

広い世の中を知りえないことはある種の恐怖だが

“実感”の中にこそ「これが知りたかったことなんだ」というリアリティがあるようだ

そのためには人と話し、旅をして直接触れ合うことだ

大げさでなくてもいい

近所を歩き回るだけでもいい

自分の感覚を受動的にして歩く

なんでも受け入れる

空気がおいしいと感じること

音を聞くこと

街の匂いを感じること

立ち止まって樹木に触れること

眼だけが情報の入り口ではないと知ることが大事・・・

 

 

ま、そんなワケで急にワタシの眼下に書類を差し出すのはやめてください

ゴルゴ13のように防衛本能が自動的に反応して災いをよぶかもです

うそ

あと目をつぶって木に触っているワタシを職務質問しないでくださいよ、おまわりさん! 

 

2008年02月23日

明日から

長期の地方ロケへ

ずっと考えていたロケなので楽しみと不安が入り混じる

好天に恵まれますように・・・

 

今日まで厳しい撮影が続いた

あまりの時間、食生活の不規則さに

脳みそと体がかなり硬くなった気がする

ちょっとほぐさないといかん

暇があれば歩くべし

 

 

今日の老化

「白髪」

実はワタシ白髪がすごい

金髪にしている理由の一つは白髪だ

(ほかにも金髪の理由があるのか、現場でどこにいるか一目瞭然とか、なんか社会に逆らっていそうな人みたいな・・・でもホントはいい人みたいな・・・なにをぶつぶつ)

側頭部はほとんど真っ白と言ってもいい

同年代の男達は似たりよったりだが

それが年相応てか

実は体毛(どこでしょ)も白いものが半分

それが年相応か

白髪は均等ではなく部分的に集中して生えるようだ

いわゆる“まだら”

自分の側頭部のまだら具合のデザインはあまり好きじゃない

だから脱色したり染めたり染めたり染めたりする

 

まあでも最近思う

“白髪”いいじゃないか

老け顔、いたし方なし

父親を見ればわかる

いずれ真っ白だ

あきらめろ

髪の毛はもともと頭を守るもの

ふさふさあるだけ目的に合致している

中学生の頃 ロックな人になりたくて

ロングヘアーにあこがれた

それからずっと髪の毛の形や色に拘っていた

自由な髪の毛のために自分の仕事を選んだともいえる

ロングヘアーボーイ

 

しかし人生とは“不要な拘り”を捨てるもの

髪の毛への拘りはそろそろ面倒くさいカンジになってきた

頭髪は清潔であればよい

およっ、まるで「校則」だ

頭髪おしゃれに興味がなくなればこれは本当の老化

分水嶺超え 

いっそばっさり坊主頭にしてみるか

まさに仏教的拘りの捨て方だ、それ

本来の自分を晒すのだ

人間は外見じゃない

ルックスではなく作る作品を“ワタシ自身”にするのだ

よしバリカンだ!

2ミリだ!

・・・・・・

いや、待て

まだ寒い

春が来てからでもいいじゃんか?

いいじゃんね

・・・・・いいよ

 

 

根性なしめ

 

 

2008年02月26日

まだ小雨だが、雨

予想されたので撮影は今日の分を昨日撮り

先延ばししたシーンはあるが

ここでしか撮れないカットがいい天候の元

たくさん撮れたので

プラマイゼロむしろプラ、いや大プラプラ(なんだそりゃ)

 

今日は次の場所に移動

 

出発まで一時間

ホテルの窓から見える西側の山並みが霞んで絵画のように美しい

微かな色が残るモノクローム

つい口ずさむ旋律

雨のウェンズデイ(今日は火曜日だ)

2000トンの雨(4㎜しか降ってないが)

12月の雨の日(2月だし)

雨の歌は名曲ばかり

 

巨大な山岳観光地の入り口

空港から近い人工的な幹線道路に面した

人工的な外観のビジネスホテルだったが

私の部屋からは住宅街と田んぼを行く線路

ガソリンスタンド

巨大スーパー

丘に立つ団地

東京から遠く離れているのにまるで港北のような風景

寝心地のいいベッドが救いだった

 

これからまた100キロほど西に移動

海を渡り

県を越える

そこは雨だろうか

 

 

今日の老化

「ろれつ」

喋り好きだ

ずっと喋っている

気がつくと一人の時も喋っている(それは、どうかな)

内容的にたいしたことは言えないのだが

喋ることが「自己表現」であり「仕事」なのだ

しかし2年前から「ろれつ」が悪くなったと感じた

気が乗らないときに無理して喋ろうとすると

頭の中では内容がスパークしているのだが

口がついていかない

引っかかったり

言葉を思い出せなかったり

ワケのわからない単語が出たり

特に「きちんと喋らねば」という緊張状態では

アガってしまってよくワケのわからない言葉が出る

うーん

(処方してくれるような)でかい薬屋で相談したら

交感神経と副交感神経がどうのこうのでビタミンE!といわれ

それからずっとビタミンEを毎日飲み続けている

まあ、重大なミスはないが、

不安だね

舞台俳優にきいて早口言葉や活舌(字あってるかな?)の訓練(あいうええおあお、あいうえおおえいうあ・・とか、は行が辛い)をしているが

あまり改善せず

テレビで同年代のタレントや評論化がべらべら弁舌爽やかなのを見るとむむむとなる

 

まあね、これも老化(たぶん)

致し方なし(わかんないけど)

ようするにゆっくり喋ればいいじゃん

お笑い芸人ではないのだから

すぐにツッコム必要はない

えっと、だいたいそもそもツッコマなくてもいい

少しずつ“生き方のスピード”を変えればよろしい

あまりスピーディでシャープな年寄りも嫌われるぜ

 

 

だんだんこのコーナー救いのないカンジになってきた

おっと時間だ

出発

マツナガが荷物取りに来た

続きはまた

 

 

 

 

 

 

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