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2007年06月 アーカイブ

2007年06月01日

なんだか雲が面白いのである

子供みたいに見つめてしまう

そしてデジカメを買い変えたことを思い出し

撮りまくる

昨日はロケハンである県の奥にある田んぼ

これがなんともいえず気持ちよく

温度といい風の心地よさといい緑の強さといい

水の匂い、植物、土の匂いといいすばらしいところだった

まるで幸せな時代の「風の谷」だ

あいつが飛んできそうだ

それに、雲、だ

これから夏に向けて“殺人的”になるかもしれない太陽が

まだ優しい表情で雲間にいた

撮りまくる

眼がうれしい季節だ

 

 

でもこの心地よさの中に“未だ見ぬ”次の過酷な季節が内包されている

文明の結果とはいえ穏やかなものであって欲しいと願うが

無理な話か

因果応報か

 

かなり珍しいタイプの撮影のロケハンをしながら

そんなことをちらほらと

 

 

 

その後ついにケータイを新調

買ってすぐはちょっと「不安」

(いろいろな意味で、もしかしたら“スカ”か?とも思ったが)

二日目の今は徹夜で解説書をマスターし

ちょっと面白くなった

最大のポイントは、画面がでかい

発色がいい

これはナイス!だ(死語)

ほかにもいろいろびっくり便利ポイント発見

一世代前の機種の方がいいポイントもあったりするが

ケータイは不思議な成長をとげてるな

成長しすぎでユーザー無視のところもあるが・・・

SH904i

よさがわかるのはもう少し先か・・・

 

 

夜本多劇場で大人計画

「ドブの輝き」

面白かった~

なんだか懐かしいムードだった

理屈抜きだった

こんなにメジャー劇団なのに

これが出来るのはすごいなあ

なんだか涎がでた

 

 

 

次の企画の撮影準備進む

またちょっと遠くへ行くことに

関連ない様々な事象をつなげてストーリーにする

そしてそれを具体的映像、人の動きにしていく作業

一番楽しい段階

いろいろあるが前へ前へ

 

 

 

この先放送、公開になる作品が多い

緊張する

どれも仲間たちと苦労した作品だ

多くの方にご覧いただきたい

 

そして「大作」の撮影もその先に・・・

襟を正し学習あるのみである

 

 

明日は故郷 名古屋の超名門学校

東海中学・高校に呼ばれちょっとした講演会

学生さんが企画・主催して

たくさんのゲストを呼んで

「知の学園祭・一般参加オッケー」みたいなイヴェント

『サタデープログラム11th』です

ちょっとびっくりするぐらい知的で多彩な催し

呼ばれることも光栄だが

どんなんだか見てみたい

アサイチで行きまっせ

名古屋でお暇な方は明日は東海中学・高校へ!

 

 

 

2007年06月03日

旅旅旅

昨日は名古屋

東海中学の講演

たくさんのお客さんや我が同級生や仲間が集まっていただき感謝

楽しく喋ることができた 

面倒を見てくれた聡明そうな中学生達に感動

ちょうど中学生がテーマの作品を夢想していたのでじっと見てしまう

まだ成長の過程、身長もまだまだ

なんだかガリバーな気分 

東海中学といえば何しろ名門

今日一日、同時にたくさん講座の内容、キャスティングも自分達で考え実行しているらしい

いいことだ

集客も生徒ばかりではなくほとんどがオトナ

イベントが回を重ねて市民に浸透している証拠だ

すばらしいことだ

いつも接するオトナ達ばかりでなく

“新鮮なオトナ達”に出会うことで、生きる道は一つではないことや反面教師の存在や自分の現在地がわかればいいと願う

 

終了後

9月1日、2日にやはり名古屋のテレビ塔近辺でやるイベントの打ち合わせ・取材

「サカエシネウォーク2007」詳しくは www.cinewalk.jp まで

簡単に言えば60秒勝負の自分プロモーションビデオの映像コンテスト

私は審査委員長といったところか

(審査委員がどれだけいらっしゃるかわからんけど・・・おっと名古屋弁)

誰でも応募でき優勝すると賞金ももらえる

「文化不毛の地」といわれ続けた名古屋

マニアックで強い自分ビデオ、たくさん見てみたい

 

 

今日からかなり遠くのロケハン

相当遠い

2泊だが移動に時間がかかる

毎日、旅だ

 

一昨日は青山円形劇場でナイロン100℃の

「犬は鎖につなぐべからず」

私のような凡人の思い込みやベタな感想を木っ端微塵に打ち砕くケラさんの舞台だが

やはり木っ端微塵だった

何しろ“綺麗”なのだ

台詞が

装置が

動きが

配置が

衣装が

振り付けが

間や時間が

とにかく綺麗

転換も見事

これこそが「東京演劇」

私のような地方出身者では触れない世界

いやあまたしても涎だ

 

 

つーワケで

しばらく旅

旅の途中でやっつけなければならないこと一杯

荷造りしないと

靴決めないと

 

2007年06月07日

涼風

窓からの涼風が心地よい

遠く北関東では土砂降りの雷雨らしいが

東京は気持ちいい風が吹いている

 

遠くのロケハンから帰る

詳しくは書けないが実り多いロケハン

たくさんの新しい仲間が出来た

撮影が楽しみだ

 

 

映画「包帯クラブ」の公式HPから行ける筑摩書房・松田哲夫氏の

『「包帯クラブ」との長い旅』に感動

細かな観察眼で正確な現場レポートを書かれ、

暖かい視線で関わった人々を描く

読むにつけこの原作の映画化に関われてよかったと思う

自分自身では客観的な“自己評価”は出来ないが

作品の発起人のお一人である松田氏からこのような暖かいお言葉をいただくと本当にうれしい

なんだか先生にほめられた気分

学生時代ほめられることはめったになかったので

非常にうれしい

ありがとうございます

 

2007年06月09日

ライブ

8日夜渋谷AXにて安藤裕子ライブ

映画「自虐の詩」の主題歌をお願いした

(彼女が私の作品で歌うのは3作目)

その縁でウエダPと中谷さんと隣り合わせて見る(聞く)

安藤さんのライブはもう何度見たかわからないが

見るたびに「来てよかった」と思う

そして幸せな気分になる

特に映画の主題歌の「海原の月」

これは泣けた

とにかく歌、詩、曲、キャラ、パフォーマンス、バンド、照明のすばらしさは私が語るまでもなく「誰もが認めざるを得ない魅力」が炸裂なのだが

何より1000人ぐらい人がいるのに

『一対一』になれることが私の感じる一番の魅力だ

今夜もツアーの最終日らしいがきっといいステージに違いない

 

 

今日は昼から次回作のながーい打ち合わせ

夕食を食べ忘れる

 

 

細かいことをいろいろと

ほんとに細かいこと

 

テレビを見て

「マッスルトレーナー」という履くのにも一苦労の重ーいスニーカーを通販購入

手で持つと重い

履くと背が何センチか高くなる

早速昨日30分チャレンジ

30分で水泳38分のカロリー消費(個人差アリ)だそうだ

早速歩き出す

重い

歩くのがやっと

もちろん信号が変わりそうになっても走れない

汗が出る

きつい

要するに“鉄下駄”か

しかしなんだかだんだん使命感がわき

結局1時間近く歩く

へとへとだ

「品川で鉄下駄履いてるの俺だけか、だろうなあ・・・」 

今日はふくらはぎが痛い

果たしていいことなのか・・・・

まあ、続けることだね

 

 

なんて書いてるうちに日が変わりそうだ

今日は昨日に

昨日は一昨日に

どんどん歳を取っていくのだった

 

2007年06月11日

きつつき

天気もよくないが、きつつきのようにこつこつと

仕事をこなしている

きつつきはカワイ過ぎるか

“こつこつ”のイメージなのだが・・・

じゃ

天気もよくないが、オオアリクイのようにバクバクと仕事をこなしている

・・・・

いや、オオアリクイであっても食べるのはあくまでアリなのでバクバクではないか、

ぺろぺろと仕事をこなしている・・・・

なめちゃだめだ、仕事を

では

天気もよくないが、回し車を回すリスのように仕事をこなしている

・・・・ 

なんでそんなにかわいいんだ

どんどん遠ざかっていく

もういい やめ

 

 

 

 

ひさびさの編集家族

今宵のメニューは???

 

 

 

松尾スズキさんがスーパーバイザーの季刊「hon-nin本人」で連載させてもらっていた小説「ロングヘアーボーイ 市ヶ谷編」が完結

書店にて発売中です

読み応えのある中身ぎっしりの総合文芸カルチャー誌

私の書いたひどい文章も我慢強く連載していただいて感謝!

ぜひお買い求めください!

 

 

2007年06月13日

夕陽編集室

夕陽が椿山荘の丘に美しく沈む

どんどん色彩が変化し

入梅を控えた細い雲の陰影が推移する

一日中編集室にこもっていたことも忘れ夢中でシャッターを切る

この7Fのベランダは絶好の空趣味撮影ポジション

空の大きさが足りない時は

一階上の屋上に上がる

360度の抜け

天候が急変すると必ず“雲見”を する場所だ

 

で、今日はその屋上の一角ですき焼き

なぜかすき焼き

編集家族もいろいろトライ

 

 

昨日、渋谷で打ち合わせの前に

Fenderのショップ(衣料品のみ)に寄り

またTシャツとキャップをオトナ買い

キャップはいつもは被らないのだが

○に☆にFenderのロゴ入り夏キャップをゲット

なまらかわいんでないかい

まあ、私に似合うかどうか別だが・・・

とにかく気に入りました、このお店

もう毎日Fender

アタマと胸にFender

しまいにかばんもギターケースにするか

(大学時代は実際にそうしていた、中身は下着とか缶詰とか・・・)

マーチンのアコギといい恨みを晴らすように少年時代の憧れブランドをゲットする今日この頃

まさに“オトナ買い”・・・・

もう青春はもどらへんてぇ

悪あがきはよしゃーて

 

 

明日から梅雨入り?

 

 

 

 

 

 

2007年06月15日

ブログ

 

 

人のブログは読まないことにしている

ほとんど他人には興味のない出来事が多いし

(私のブログもその典型だ)

評論も救いのないものだらけ

(それが評論の本質か)

またいい文章を発見すると自分の表現力のなさがいやになってしまう

(そりゃ勉強をしなかった自分が悪い)

個人の呟きが無数にあるやっかいなメディアである

(それがブログさ)

mixiにいたってはその“開かれた”排他性に恐怖すら覚える

(友達いないから)

 

 

でも例外が数人いる

尊敬するケラリーノ・サンドロヴィッチ氏のブログは更新もマメで興味深いことだらけ

正直で強気でアグレッシブで優しい

日々の創作のご苦労と交友記

多くの人々の中での孤独

もちろん芸術性では彼岸の方であり

私なぞと同列に論ずるべきではないが

共感できることが多い

最近のお言葉であまりにも感動した一文を無断掲載させていただきたい

人に見せる作品を作る者として心に留置きたい名文・・・

 

「作品の中に全てがある。

作品がすべてを救ってくれる。

もちろんそれは妄想だろうが、妄想から醒める暇もなく、ひたすら、作る。作り続ける。

そうして、気がつけば死んでいるのだ。

それはそれで素晴らしい人生ではないか。」

 

こうありたいと思う

死ぬことも忘れて作り続けたいです

 

 

 

今日も編集

せっかくの晴天なのに

もうすぐ怒涛の撮影の日々

 

 

 

2007年06月18日

鉄下駄

昨日も“鉄下駄”ウォーキング

ストレッチし余裕の歩幅でゆっくり歩く

でも30分が限界

汗が大量に・・・

これはクセになる

なんだか“相当いろいろやった”感がクセになる

実際の効果はどうなのか?

今朝は早朝からロケハンでちょっとした山道を歩いたが

なんとすいすい登っていけた

おろっ

もしかしたら・・・

毎日やって「鉄下駄日記」にするか

 

広大な廃墟のテーマパークをロケハン

まさに「夢の跡」

歩きながらここはこれからどうなるべきかを考える

もう一回リニューアルして同じようなものを作るべきか

(でもかなりアイデアに富んでないとまた同じ失敗を繰り返す、いっそ廃墟を売りにするとか)

気候もよく起伏に富んでいるから高齢者向けの広大な国なのか

(これはよさそうだ、セカンドライフには素晴らしい気候だ)

不法滞在者を囲って本当に別の“国”を作るとか

(それはヤバそうだ、皆で干物を作ったりして)

巨大ななんでもアリの撮影所を作る

(大爆破とか・・・ぜひ作って欲しい・・東京都は掛け声ばかりで異常に映画に冷たいからね)

都心に雲をつくビルもいいけれど

“洒落た場所”もほしいやね

 

さて今日の編集家族は

「屋上しゃぶしゃぶ」

いかがなものか

 

 

2007年06月20日

佐野元春

 

昨日は昼間 モロ白金!ザッツ白金!みたいな場所で

一生こんな豪奢なマンションには住めないないなあという部屋をロケハン

撮影という仕事は自分の人生とは縁もゆかりもない場所にジーパンでずけずけと入り込んでいく仕事

いいのかなあ・・・礼儀正しくなくては・・・と思いつつも

興味津々でガン見

 

 

その後、「包帯クラブ」の打ち合わせで汐留 D通

超高層ビル超ハイソ超巨大代理店

どんなに勉強してもなかなか入れない会社

本来なら自分の人生とは縁もゆかりもない場所だが

最近縁もゆかりもできて時々お邪魔する

どうでもいいことだが会議室にデリバリーできるイチゴシェイクがバカウマ

昨日は2杯平らげ、3杯目をすすめられたがハラこわしそうだったのでやめた

 

 

その後、「自虐の詩」の打ち合わせで松竹

一階のロビーのポップコーンの匂いがいつもやばい

買って食べようかと思ったがぜったいハラこわすからやめる 

粛々と打ち合わせ

 

 

その後、同席していたTBS Uプロデューサーを渋谷爆発事故のニュースを見ながら赤坂送り

 

 

会社の近くで別の打ち合わせ

 

 

夜、鉄下駄スニーカーでTSUTAYA

DVD、CDもろもろゲット

 

中でも佐野元春のアルバム「Coyote」

聞き捲くる 

聞き惚れる

 ‘80年代の“あの頃”のざわざわとした感触がよみがえる

ナイアガラトライアングルからずっと常に“かっこいい”

はっぴいえんどが上京のきっかけなら

NYにイカレタのは佐野元春が原因

私を形作る因子のひとつだ

私の思い描く“都市”の一部だ

大音量で車で聞く

詩が突き刺さる

「もしも君が気高い孤独なら

その魂を空に広げて

もう一度

どうしようもないこの世界を

強く解き放たってやれ」

「天気を気にするのはやめて

今を歩いていけばいい」 

“あの時”勇気付けられた記憶が二重写しになり

また時を経て現在性のメッセージがそこにあった 

聞けば聞くほど“重要なことは回想や評論ではなく現役でいることなのだ”と語っているように聞こえる

また生きようと思う 

 

 

 

今日は朝から撮影所でたくさんの用事をこなす

そしてまた編集室

 

 

2007年06月24日

夜明け

また忙しい日々が戻ってきた

連日、撮影・編集の日々

5時起きだったりすると睡眠時間も少なめなのにあまり深く眠れない

3時とかに目が覚めて、夜明けの写真を撮る

昨日の夜明けは素晴らしかった

ここ何年かで最高の朝焼け

200枚ほどシャッターを切るがみなニュアンスが違って

“再現できない”“一回性”の風景が撮れた

睡眠不足も吹き飛ぶ

(昼間は辛かったが・・・)

一日18時間ぐらい人間を相手に生きているが

(まあ一人ぼっちの夢はあまり見ないからもしかしたら一日23時間程度ともいえる・・・)

たったの30分大自然の営みに圧倒されるだけで

ストレスの多くから自由になれる

空の色彩を感知する朝焼け警報機があったら買うな

 

ドラマ「スシ王子!」の仕上げ進む

なんだか「やばい面白い」のだ

 

 

2007年06月28日

ぶわーっと暑い

・・・のだが言ってみたところでどうしようもない

エアコンつければいいのだが

自分さえよければいいのか・・・とためらう

だから窓を全開にして

限りなく服を脱いで(パンツ一枚だ)

動かないようにする

しかたない

そして冷そうめんだ

えだまめだ

花火と蚊取り線香だ

これが夏なのだ

子供のときからこんなカンジだ

50回も同じ季節が来ることに感謝だ、自分的に

暑いけど幸せだ

あと何回この幸せを味わえるのか・・・

 

 

数日撮影

ちょっと休みの繰り返し

週末から遠方にロケ

撮影は楽しく

ちょっとしたスパイスでとんでもなく面白いシーンになる

俳優達の個性に感謝

スタッフの忍耐に感謝

 

 

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